Sandal 城

　カルダー（Calder）川に沿って建設された。

　サリー（Surrey）伯のウォーレン（Warenne）が、ウェイクフィールド（Wakefield) からこの地に移って来て、1157年までに築城した。

　1347年にはウォーレンの家系が絶え、エドモンド・ラングレイ（Edmund Langley）の所有となり、ヨーク（York）公の居城となる。薔薇戦争（The Wars of the Roses)当時の1460年12月にヨーク公リチャード（Richard Plantagenet）はこの城から出陣し、ランカスター(Lancaster）王家のヘンリー6世に敗れて戦死した。

　モットアンドベイリー（Motte and Bailey)様式の城。山の上に貝型天守（Shell Keep)が建つ。

城は外庭を含めても、さほど広くはなく、ヨーク公の居城としては規模が小さい。

　現在では城の遺跡はほとんどなく、建屋の壁の一部とモットを支える城壁の一部が残るのみ。また城の周辺は新興住宅地となっており、遠くから城を見渡すことができなくなっている。

　ただし、天守のあった山に登ると、遠くウェイクフィールドの町が望め、町の発展が判る。なお、町興しの一環として城の整備が進み、現在では天守部分には階段が設置され、楽に登ることができる。