Huntly 城

　ロバート・ブルース（Robert Bruce）が1314年のバノックバーン（Bannockburn）の戦闘でイングランドに勝利した後、ハントリー（Huntly）のアダム・ゴードン（Sir Adam Gordon of Huntly in Berwickshire）に土地を与え、アダム・ゴードンがベリックからこの土地に移り住んだことでハントリーの名がついた。

　1496年には、既にハントリー伯となっていたゴードン家の娘のキャサリン・ゴードン（Catherine Gordon）は、スコットランドの白いバラ（White rose of Scot）と呼ばれた麗人だったが、ヘンリー7世に対抗した僭称者パーキン・ウォーベック（Perkin Warbeck）と結婚。式にはジェイムズ4世（James IV）が出席している。

　デヴェロン（Deveron）川に沿って建設された城。正式には1506年に城建設の許可が出ている。城の看板では初期のモットアンドベイリー（Motte and Bailey)様式の城からL字型の城へ移り、更に拡張されて行ったことが説明されている。

　なお、1594年には政治的な理由で、ジェイムズ6世（James VI）が城を攻撃し破壊。しかし、王に服従したハントリー伯は2年後には侯爵に昇進し、フランスのロワールにあるブロア（Blois）城をまねて改修。オリエル窓（Oriel Window）という、外にせり出した窓を付け加えたことで優美な城になった。

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